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2005-08-20予測市場としてのはてなアイデア(メモ)

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で述べた、

投資ゲーム・売買ゲーム・心理ゲームとして楽しむユーザ層の出現。底値になったアイデアを買って(1)(2)の心理を持つ「高値にあげたい」(=高値で買う)ユーザに売ることで差額を儲けることができる。アイデアの内容そのものはどうでもよく、ポイントの数値だけで判断。その点でポイント投資ゲーム的であり、はてなアイデアで本来意図されていた「アイデアの予測市場」(cf. http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20050614/1118704195)からかなり離れている。

「betaグループ - 香雪?GB日記 - アイデアが簡単に高額になることに関する考察」より

について少し修正。というか、

を拝読して「なるほど」と思ったので考えを変えます。重要な指摘として「予測市場は、市場メカニズムがきちんと働いていれば、取引を繰り返すことによって参加者層のバイアスを自ら正していく自律的な力をもつ*」という一文があり、それについて全体的に説明がなされているのですけれど(ので全体を読んで頂ければと思うのですが)、特に

そもそも予測証券は、結果判明まで保有しておかなければならないものではなく、途中で売り抜けることもできる。予測する気などまったくなく、単に取引を行いたい参加者も参加できる。はてなポイントを稼ぎたい人がデイトレーダーのように参加してもいっこうにかまわないし、実際にアイオワなどの予測市場ではそうした参加者が少なくない。それどころか、裁定取引のみを行うプログラム(いわゆる「bot」だ)さえ参加している。これら予測とは関係のない参加者は、実は予測市場において(というか市場一般において)流動性を確保し、市場操縦者の目論見を無効なものとするために欠くことのできない存在だ。

H-Yamaguchi.net: 「総選挙はてな」と公職選挙法の問題について

が端的な箇所かと思います。つまり、

  • ポイント投資ゲームとして(ポイントの数値と増減だけを)楽しむユーザも予測市場の市場メカニズムを機能させるために必要な存在

であり、流動的な市場を確保し市場メカニズムを健全に機能させておくことが予測市場として適切な結果を導き出せるものであるということなんだろうと思います。


引用者注:上記引用文中の「はてなポイント」は正しくは「アイデアポイント」です。はてなアイデアおよび総選挙はてなで用いられているポイントは「アイデアポイント」という「はてなアイデアの中だけで利用できる仮想のポイントで、いかなる価値も持*」たないものです。その「アイデアポイント」とは別に、はてなには「はてなポイント」というものがあります。こちらは人力検索や有料オプションの支払い、投げ銭等で用いられるもので、購入・換金も可能です。http://www.hatena.ne.jp/help/help0501
  • ポイントの流動性を確保する
  • 売買の活発化
しかし、現在の「はてなアイデア」のシステムでは、
  • 期限が区切られておらず結果がいつ見えるか分からない(はてなの検討・実装スピード次第でそれはまったく不明)
  • その実装スピードは大多数のアイデアに対しては遅い
    • 大量の「放置」(長期間の要望中)または「塩漬け」(長期間の検討中)アイデアの存在
  • id:yukatti:20050808:p1で指摘した問題。アイデアミーティングを拝聴する限り、多額投資者の名前やその額、多数ののっかり人数……といったことがスタッフによるアイデア検討に反映されるのでは?と思える。そこで起こるユーザ心理として、いつ取り上げてもらえるかわからないが希望する要望は取り上げてもらいたい、となると、やはり高値に張り付けておきたくなる……。
といった状況があり、ポイントの発案と取引を同時に行いたいユーザとしては発案にポイントが必要な以上、ポイント貧乏に陥りがちな現状がいかんせんあって、取引することはそれなりに苦しかったりします。ポイントを手放すことは自分の要望(にかける情熱?)を手放すとみなされないだろうか、という懸念もあります。 そしてそもそも、「はてなアイデア」を予測市場として運営するのは適切なのかどうか。ユーザの要望をユーザ自らが実装予測するのは、実装して欲しいか欲しくないか、という心理が働いてしまって第三者的立場になれないことがほとんどで、ものすごく難しいなあと改めて考えてしまいます。
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