別冊はてな話 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2011-03-20

情報なくてもネットは踊る

14日ぐらいまで原発問題が気になって気になって、はてブでいろんなページを見ながら情報収集してたんです。15日にマスク買いました。でもその日ぐらいに、最悪のシナリオでも放射能を拡散させるなにかミラクルな大爆発でも起こらない限り首都圏から避難しなきゃいけないような事態にはなりそうにないとわかってきて(なんのページみたんだか忘れちゃいましたけど)、気分的には落ち着いております。

一番悪いのは「万全だから安全ですリスクゼロです」的なことばかりタレ流して来た公式情報とそうさせてきた私たち国民だと思うんですけども、そのせいで識者も情報が少なくてよくわからないという状況だったんじゃないかと思います。

私が欲しかったのは17日の原子力業界人だけど、質問ある? - ゴールデンタイムズのように、第三格納容器破損と再臨界に踏み込んだ内容(結果的に悲観的な内容でも可)が、実名の識者の意見として載っているページだったんですけども、それは見つかりませんでした。匿名でこの情報がでてくる悲しさ! 実名入りは同17日英国SMC発・専門家コメントが出回ったあたりからかな。福島原発で起きていること|高松聡のブログは19日の記事。

デマこみで危険をあおる記事と同様に、私にとって邪魔だったのは、「原子炉格納容器が壊れていないかぎり*」を前提とした啓蒙記事だったんです。人気エントリーだったMIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説 - A Successful Failureや、早野龍五教授のツイート(原発に関するQ&Aまとめ+ | サイエンス・メディア・センターの元)を読んではヤキモキしておりました。これはこれで予備知識としてはたいへん良いものなんでしょうけども、最悪時のリスクを判断できる記事ではなかったはずです。いくら丈夫でもあの大地震のあとで第三格納容器が壊れてない可能性を考えないわけにいかないでしょう。

いや、専門知識があればこれでも安心できたのかな。私はたぶん、14日ぐらいまでは識者も情報が少なくてよくわからなかったんじゃないかと思っています。日本の関係者はパニックを恐れたのか、可能性の低い不吉な事までは言わなかった。東電が第二格納容器が壊れたかも、って言ってからリスク予想が出てきましたよね。ですから当然、一般人にわかりやすくリスクを説明できる人もいなかったと思うんです。しかしネットには安心・危険を主張する情報が百出していました。

私はつい冗長なことを考えちゃう性格なので(『今なにをすべき?』じゃなくて『最悪の最悪の場合どうなるの?』に気持ちがいっちゃう所とか)、こういう喫緊の問題があるときはなるべく余計な発信はせず聞き役に徹するようにしてます。でもオフラインで踊らされました。

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2011-02-19

はてなは大きい所ねらい過ぎなんじゃないかな

はてなココ、「はてなココ」のトレンド - はてなキーワードを見るとじわじわ落ちています。ツイッターで「イマココ htn」検索すると1日800件とか出てきますから、まったく閑散としてるわけではないはずですが、ココユーザーのツイッター利用率はけっこう高そうな気がするので、なんとなくですが1日投稿数が4000とかじゃないでしょうか(ぜんぜん違ったらすみません。はてなココ - はてなランド跡地なんかに行くとけっこうアクティブユーザーの児童らしき方々がいて、本当に小中学生向けにくいこんでいるのかも、とも。)。

そうするとはてなハイクをやや上回る数字かもしれませんが、地理情報しか情報のないエントリーも多いはずですから、それほど有益な情報の蓄積しているサービスではないのでは。

(私が使ってもいないのに押している)はてなモノリス*1でもそうなのですが、その人がその商品を使ってるからどうなの?というかんじで、Y字の下の人(一般に近い人)に有益な情報を蓄積させる工夫が足りないことが、結局サービスのつまらなさにつながっているように思えるのです。使いはじめやすさに気を使いすぎなんじゃないかな。

「はてなブックマーク」はブックマークした時点でそのページをなんらかの意味で気に入っている可能性が高いし、Y字の下の人がすぐそのページに行けるので共有も簡単。「はてなダイアリー」はかなり意識的に書きたいことを投稿するので情報自体は濃くて、読む人しだいで面白い。

それに比べるとココやモノリスは、その人と友達でもないと興味がなさそうな情報が多いので、「ともだち(専門用語)」を作って楽しみましょうという作りになっています。実際には友達でも興味があるかどうか微妙な情報しか載ってないことが多いと思います。

これってフェイスブックが今イチ日本で広まりにくいのと同じかもしれませんが、「ともだち(専門用語)」を作らないと、自分が誰かのファンなだけでは楽しめないサービスっていうのはかなりとっつきにくいんじゃないでしょうか。ま、だからこそ学生寄りに仕掛けてみたんでしょうけども、1月のAmazonギフト券が100名様に当たる!はてなココキャンペーンは全方位的で、もうその辺をあきらめたものに感じるのです。

ま、ま、そういう新しいアプローチへのトライはあっていいと思うのですが*2、どうせ1日数千くらいのユーザー向けだったら、もっとマニアックな方向に進化したほうがいいんじゃないでしょうか。はてなハイクは、ツイッターじゃなくてわざわざはてなハイクを使う人向けにけっこうなっていて、ユーザーの満足度は比較的高いと思います。はてなダイアリーも同様。はてなブックマークはナオヤさんがネットのディープユーザー向けに作ったサービスだと言っていましたが、いまだにはてなの主力です。

つまりわざわざココやモノリスを使うのはどういう人なのかをもっと分析して、その動向から有益な情報を蓄積させる工夫をして、有益な情報としてネット上に存在意義を示せばいいと思うのです。ベータテストもするし文系スタッフを増やしているはてななので、ユーザーの想定はきっとしていると思うのですが、初期に大きい所をねらい過ぎなんじゃないでしょうか。

例えばモノリスは物欲の強い人の集まりになりそうですなので、「結局のところ、それ買ってどうだった?」とか「どんな人には満足度高いの?」といったことが知りたい可能性が高そうです。というわけで「はてなアイデア - 例えば「今まで登録した炭酸飲料の中で◯番目」というようなモノリスの自分ランキングを作れるようにする。」を登録してみました。そこを徹底的に使えるものにしていけば、見に行くサイトになるかもしれません。

「リアルタイム性」みたいなわかりやすいコンセプトでなくても、意義のあるオンリーワンの情報が集まるサイトは存在価値が増していくと思うのです。はてなが「普通の人が普通に使うだけで面白くなるツール」を目指しているのは分かりますが、そこを「ちょっとだけマニアックな人」に変えてみたら、有益なサイトが生まれやすいのではないかということをどこに言えばいいですかね。

*1:担当者がやめられたにしても、なんで力を入れないのか不思議です。致命的な問題があるのかな?

*2:人の作ったものを上からゴチャゴチャ言う態度しかも自分が見て面白いもの作ってよ的なバイアスで

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2010-10-16

はてなランド終了後雑感

はてなランドは2010年10月15日をもちましてサービス終了とさせて頂きました。

はてなランド

はてなランドは、「いつでもともだちと会える島」をコンセプトに10月1日よりサービスを開始し、当初からたくさんのユーザーの皆様にご利用頂いていましたが、ユーザーの皆様が安心して楽しんで頂けると同時に、保護者の皆様にも安心してお子様に勧めて頂けるサービスとして運営していくために、サービス内容を一から見直し、新たに別のサービスとして検討をしていくべきとの結論に達しました。

はてなランドのサービス終了について - jkondoのはてなブログ

未利用でしたし言及もできなかったのですが、サービス終了は残念。

はてなダイアリーはオタク気質な人間に居心地がいいので、はてなランドも「オタク児童の天国」になればいいなと思ってたんです。子供って大人より世界が狭いですから、小学生は仲間内でのメインカルチャーから外れちゃってる子は同好の士を見つけにくいでしょう。そこで同化圧力を受け入れる・受け流す訓練は必要でしょうけども、ネット上に手軽な逃げ場があるのはいいことなんじゃないかと考えていたんですね。今の小学生の環境はよく分からないんですけど、自分が子供で鍵っ子だったときにそういう場があったらいろいろ違ったんじゃないかと。リア充児童のはてな利用法はまったく想像つきません。

すでにうごメモがそういう場として機能しているんじゃないでしょうか。そこで自信を持ったはてながやらかしちゃったんだと思いますけども。

大人が多いのが……はてなココから入れるのが……という話もありますけど、どちらかと言うと子供が違反投稿するのをチェックするほうが難しそうに感じました。はてなランドの危険性を考えてみる【追記有】 | Kidsnoteでも指摘されてますね。私がサービスをちょっと覗いたときに「腐はいけないんですか?」っていうスレ(?)がありまして、いけないのはエロですから、腐でもまあ声優カップリングの話題ぐらいは当然OKでしょうし、「(精神的に)総受け」とか書けばいいんじゃないかなと思ったんですが、きっちり守るのは難しそうですよね。

思いますに、ハイクみたいにキーワードつながりというか、スレを立てるような仕様にしたのが失敗だったんじゃないですかね。チャット化するのもしょうがないと思いますし。

うごメモのように、コメントをできるのはホスト役のいる個人のページにして、違反投稿を遠慮させるべきだったんじゃないでしょうか。あと、うごメモはさらに「動画投稿」というハードルがあってスレ立てのコストが高いわけですから、ランドも同程度にすべきだったのでは。あんまりいい案じゃありませんが……個人でスレを立てて、ユーザー何人かの承認がないと書き込めないとか。

そうするとtwitterやハイクよりはmixiに近いような、書き込みが集中(炎上)しないようにして同時性を下げたサービス……という方向になってしまうと思いますけど、サービス廃止よりはいいでしょう。サービスの透明性が下がるかな。ま、あまりよく分かってませんので他にも勘違いがありましたらすみません。

先に書きましたように、私が子供のときだったらDSで仲間探しができるのが嬉しかっただろうと思うわけですが、それはそんなに自由でレスポンスのいいサービスでなくてもきっと嬉しかっただろうなと想像します。サービス内容を一から見直し、新たに別のサービスとして検討という事ですので、また懲りずにやり直してほしいものです。


まあうごメモも、親が安心して使わせられるサービスという承認を勝ち得てるわけではないようですけども。私も実は親だったわけですが、うちの0歳児が大きくなってみないと、このへんの感覚はよく分かりません。

小学6年生の娘が ニンテンドーDSの「うごメモ」をしています。ネットで不特定多数の人と通信できるようなのですが、どのようなことができるのでしょうか? 教育上悪い事などないかと心配しています。詳しい方、よろしくお願いします。

(回答省略)

ありがとうございます。任天堂のサイトだからと安易に登録させたのがよくなかったと反省しています。これからは自分でよく調べてから使用させます。

まだまだ子供と甘く見ていました。娘と相談して使用をやめようと思います。

MSN Japan - ニュース, 天気, メール (Outlook, Hotmail), Bing検索, Skype
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2010-09-10

チェンさん、まだいたの

はてな取締役会はこんな感じです。

はてなココ サービス終了のお知らせ

おお。Richard Chen っぽいひとが。

はてなブックマーク - higeponのブックマーク / 2010年9月9日

別冊はてな話では3年前、二張完成で触れたきりの方です。

話が短いのでついでに書きますと、記事タイトルは新オバQ第1話タイトル「Qちゃん、また来たの」のもじりです。

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2010-09-08

ナオヤさんのグリー入社インタビュー感想

「たいへんな所に来ちゃった」 はてなからグリーに移った伊藤直也さんに聞く (1/3) - ITmedia News

インタビュー記事が上がってきました。はてなを辞める流れの話はだいたい予想通り。ただ自分が思い描いていたベンチャーのスピードより、成長が遅かった。がーっとやって結果を出せなかったので、一区切り付けようと思った。とおっしゃる“がーっとやって”の部分は、2008年さくらインターネットにシステム移転の頃、またサービス作りに専念していきたいフリーダムなナオヤさん - 別冊はてな話とか今年は面白い年です。超人になりたいと思います。 2008はてなスタッフ新年の抱負 - naoya - はてなハイクとか発言されていた以降の仕事を指してるのかなと思えますので、実際に退社のタイミングを計り始めたのは去年あたりからかもしれないですね。

ナオヤさんが抜けてもはてなは問題なく成長できるというのは、だいたいその通りなんじゃないかと思うのですが、この記事ではグリー田中社長がビジョナリーとしてナオヤさんに評価されていて、相対的に近藤さんが見限られてるのが分かります。ハッカーは気が短いですから、もうつきあってらんなくなっちゃった。

京都的でチームワークのよい職人集団といっても、任天堂になるにはビジョナリーが必要でしょう。近藤さんははてなスターなんかみても発想すごいと思うんですけども、細部に神を宿したりボトルネックを外したりするところが苦手なのか、実用的でないツールに終わりがちな所があるんですよねー(←人の作ったものを上からぐちゃぐちゃ語る)。まあそこも任天堂的と言えば任天堂的という気がしますが。

それでもいくつも作って行くうちに(任天堂の山内社長も売れないおもちゃいっぱい作らせたでしょうから)、いつか凄いものが出そうという気がするのですが、その頃ナオヤさんは第一線の技術者でいられないだろうと切実に考えられたのかもしれませんね。きっとはてなで大成功したい気持ちは人一倍強かっただろうな、と記事の笑顔の写真からナオヤさんの悲哀を想像してしまうのでした。


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