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2007-07-08

はてな上場カブを作ってから?

遅反応ですが先月面白かった記事から連想したことなどをつらつらと……。

はてな」では、広告主というプレーヤーの声が小さすぎるのです。

ちなみに広告主ってのは、法人であり、個人より遥かに力を持っており、エゴも強く、個人の自由を規制する、基本的にはウザイ連中なわけです。

それでも頭の固いOldPowerのエゴとのせめぎ合いが無いと、イナゴだけがのさばるという状況になってしまい、それはそれで殺伐としているかと。

はてなブログ

そこから株式の上場サービスの雰囲気が良くなるんじゃないかという意見が新鮮でした。

IT企業経営なんてぜんぜん分からないのでいつものヨタ話ですが、外部の資本が入るとサービス自体も「またメンテナンスか!」「いつまでベータをやってるんだ!」みたいな突き上げがあって、とにかく使い勝手は良くなりそうな気も。ただ、

と、ここまで書いて、はてなが株券をイナゴにばら撒く構図が頭よぎったことは秘密

はてなブログ

ユーザーが株券というババを引く展開もありそうなことではあり。去年一番のはてなファインプレーは、上場しなかったことじゃないかという思いもあります。

どうなんでしょうね、わかりませんが、2005年ブログブーム〜変な会社アピール〜ウェブ進化論発売あたりの期間にはてなマザーズあたりに上場していたら、超割高の人気株になっちゃってそうですよね。

そしたらまったく違う経営になるのかもしれませんが、最近ページビューが増えてるって話も聞きませんし、そのあと収益がそんなに上がったとは想像できませんで、今期はきっと減益予想でしょうから、株価mixiの下落率どころじゃあなかったはずで、今ごろ公開価格の5、6分の1の株価でもぜんぜんおかしくないかんじ。

壮絶な含み損をかかえたユーザーはてなをこきおろす痛ーいブログを書くけれど、ネットイナゴは一掃されているので炎上だけはしないの図ぅ……なんてのはあんまり想像したくないところです。

まあ実際の話、上場は無いみたいだというのは

近藤の頭の中にある時間軸は、ベンチャーキャピタル(VC)の持つ時間軸と全く違う。しかも、近藤は「カネに全く興味がない」わけではないのだが「カネよりも大切なものがある」という信念の前に徹底的に頑固だ。つまり、当面このはてなという会社は、VCからの資金調達はできないということである(絶対にVC意見が衝突するから)。ならば、今の事業から生まれる黒字をきっちりと維持・拡大しながら、コツコツとその収益を再投資するというやり方の中で、時間はかかってもブレークスルーを生む、という道を志向しなければならない(ブレークスルーが生まれたあとで、もしその実現に本格的にカネがかかるということがわかったなら、そのときに改めて資金調達をどうすればいいかを考えればいい)。

近藤淳也・令子夫妻、シリコンバレーへ - My Life Between Silicon Valley and Japan

あたりから伺えます。

はてなネットサービス業者と見れば、はてなはすでに外部資本を受け入れて拡大しちゃえばいい段階かもしれませんが、はてな中の人は「はてなメーカー」、ものづくり会社だと思っています。

なので「世界に通用する独自製品の開発」をしているかしていないかでは大違いで、上場前にどうしても越えたい壁なのではないでしょうか。

はてな孫呉説ではGoogleAppleはてなと比肩できるライバルとしている当サイトでありますが、今回は世界的メーカーであるホンダになぞらえてみますと、はてなはまだ大ヒット商品スーパーカブはおろか、その前の世界的ヒット商品である自転車補助エンジンカブF型も開発していない段階で、旧軍無線機の電源エンジンを改良して自転車に取り付けた(そのアイディアオリジナルではない)通称「バタバタ」を国内で売って好評を博していた頃に重なります。(参考ページ:J-Net21 - 創業者列伝 - 本田技研工業創業者・本田宗一郎と藤沢武夫(4)

次にはてなが作るのはRimoみたいにYouTubeにおっかぶさるサービスでもいいから「カブF型」でなければいけない。どうしてネットサービス日本発のカブF型が出ないのか、なんとかその壁を越えたい。そういう意気込みは、近藤さんをはじめはてなスタッフの折々の発言から伝わってきます。

もちろん、他サービスおんぶしないものも開発したい。エンジンだけじゃなくてシャーシも……というような技術開発への意欲ははてなも共通でしょう。いつかはマン島バイクレースで優勝……っていう分かりやすい目標はないかもしれませんけれど。

本田技研工業カブF型が大ヒットして東京に本社移転工場を拡大した後での株式店頭公開とのことです。翌昭和30年には二輪車生産台数日本一を達成ですか。さすがにそのくらいになってからなら、はてな上場もありそうですね。1年で公開価格の5、6分の1なんてこともなさそう……

と思ったら、本田技研は飛躍を遂げて上場を果たした昭和29年、主力商品が全滅し、莫大な設備投資の支払いにせまられ、マスコミにも危機説を書き立てられていたそうです。

今と値動きは違うものなのかもしれませんが、株価ひどいことになっていたのは間違いないでしょうね。大きな会社になれば安心というものでもないかあ……。

tohlmtohlm2007/07/08 19:16Googleがダッチオークションでの株式公開をおこなったのは、従来型の市場や
ベンチャーキャピタルからの資金調達のウザさを嫌ったことに理由があると
思います。

はてなが、上場しないのも理由は基本的に似たようなものでしょう。極力外部からの資本投資を無しやろうと。サーバも自分たちでカスタマイズして車で運び込むといった
貧乏くさいことをやているのは、理由のひとつかもしれません。

かといって、サントリーやアルマーニのように近藤一族が支配するといったものでもなく、もっと別の方法をとるかもしれませんね。

sugiosugio2007/07/08 20:03情報ありがとうございます。投資家側からしても極端な株主軽視運営にならざるを得ないなら上場しないでいてくれたほうがいいかもしれませんね。しかしGoogleって85ドルで上場して今539ドルみたいですね。これは株主軽視でもいいなー。
はてなは世襲制や血縁人事を嫌うだろうとは思います。そのへんもホンダにかぶるかも。

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