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2006-07-02

数世紀後のはてな

書き残していた大きいヨタ話を。

最近読んでたいへん面白かった科学読み物で「パラレルワールド」という本がありまして、この宇宙のほんの1センチ隣にあるのかもしれない、でもこの宇宙にほとんど干渉しないゆえに見えないのかもしれない平行宇宙について、真面目に、素人の私にも分かるように、とほうもないスケールのお話が語られています。

この本の後半は物理学未来が私たちの未来にどう関係するのかを紹介するような内容で、ニコライ・カルダシェフの“文明が使用するエネルギーレベルによる文明の分類”(参考:宇宙文明 - Wikipedia)を利用して未来文明について語られています。惑星規模のエネルギーを利用する「タイプI文明」から、銀河間の連続体のエネルギーを利用する「タイプIV文明」まで、それぞれの文明が消費するエネルギーと起こるべき現象、その文明に必要な科学技術について述べられています。

特に現代が、“タイプI文明へ移行する兆候のみられる時代”だという主張が印象的でした。現在人類の文明はだいたい、地球に降り注ぐ全エネルギーコントロールできるようなタイプI文明の1000分の1のエネルギーを利用する「タイプ0.7文明」であるとのこと。

しかしタイプI文明的な通信システムである「インターネットの普及」や、「世界の経済的な相互依存」による国家重要性の減退など、タイプI文明への転換が起こりはじめている時代に私たちは生きているのではないかというわけです。

ここで思い出したのはGoogle社の話に出てくる「世界政府」です(参考:犬にかぶらせろ!: Googleのペコポン侵略(世界征服)について その1←その2はない)。この言葉を聞いた時は一国主義で世界征服したような「世界政府」を思い描いてしまいましたが、タイプI文明に移行した人類政治機関ということになると、なるほどどういう形にしろ、いつか来ると予測されるその文明に合うようなインフラを先に引いてしまう、というのはアリだなあと思えます。

もちろんタイプI文明化に向かう世界にもGoogle社にも、乗り越えられるか分からない困難な危機が待ち受けていると思いますが、もしタイプI文明の到来した暁に、Google世界中情報を整理して、世界中の人たちがその情報アクセスできて、使えるようにするGoogle Japan Blog: ついに登場、日本語でのGoogle Blogより)という使命をぶっちぎりで果たすような存在であったら、それはもう「全人類記憶系」みたいなすごいものでしょう。

でもまあ、うまくいったらどこまで支配的になってしまうのかと恐ろしくなるGoogleですが、そこまでいくと逆に「全人類の知的活動のすべて」ではないんだよなと、Google社がやりそうにない範囲も考えられます。※もうすぐはてな話!

欲しい情報リクエストすると的確な回答が返ってくるというのは情報を求める立場にとって最高の結果ですが、これは議論ツール話でいうと「報告」の部分でしかありません。新しい価値ある回答を生むためには、国会にしろ、学会にしろ、立論と質疑を重ねながら検証を求めていくという知的活動が欠かせません。ここはGoogleの領分ではないように思えます。

jkondoの日記さんによると今年3月のEtechという会議で人の「興味」をキーワードに色々な話が繰り広げられたというお話で、これも“興味を作ったり情報化する役割”(全人類扁桃体?)ならば、未来の超絶Googleとかぶらなそうなところ。もうビジネスは始まっていると聞けば納得です。

未来では人類エネルギー問題が解決している可能性があります。もし解決すれば農業革命以来の大革新となるでしょう。また人生目的が種の保存であるという価値観は後退していて、その気になればDNAの保存や拡散などいくらでもできるのに、人間が生(ライブ)で存在することにどういう意味があるのかという時代かもしれません。そのくらいの未来

そこではてなが存続していると考えちゃうところがはてなユーザーですが、もし存在するならば、「はてな」の名にふさわしいように、未知の価値ある情報を生産するための「知的生産の場」となっているような気がします。

それが「全人類の大脳新皮質」のどのくらいの範囲であるのか分かりませんが、案外大きな領域なのかもしれないと思ったりもして。

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