別冊はてな話 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2005-06-19まとめました

はてなアイデアを考えるための整理

昨今のはてなアイデア議論は小キーワード論争のような様相。いい加減「わけわかんなくなってきた」頃合いのようなのですが、ここまでの整理の一助となればと、図などからめて問題点を整理してみたいと思います。

はてなアイデアはどういうものか

はてなアイデアはなんの道具なのか。yukattiさんの文章でもお見かけした要望・工程管理システム*という言葉を好まれる通りのものですが、今の工程順を追っていくと途中で混乱してきます。スタートとゴールだけ見てみましょう。

はてなユーザーの要望を受け取って、どんな成果物ができれば良いのか。ここで「アイデアの的(まと)」というものを考えてみます。

ユーザー達がこの的めがけて「アイデアの矢」をバラバラーっと投げて、はてなが中心に近いものを選びとれれば「はてなアイデア」という道具が優れていることになります。

Aの的は需要の的です。これのド真ん中の点は、実現すると世界中の人間が「そ、それが欲しかったんだーっ!!」と絶叫し、割れんばかりに歓喜し、永遠の充足に包まれるという、ありえない点です。

ひとつのアイデアの矢は多次元的に同時に他の的にも刺さります。Bは弊害の的です。ちょっとでも苦情があると実装されにくいものなので、Aとは別に考えます。この的を完全に外すと、人類未来永劫、死よりも辛い苦しみを味わい続けます。

参加者による限界

実際に矢が刺さる範囲には、参加者による限界があります。例えばルーン文字で日記を書いているユーザーはまずいないのでそれに関する要望は出ないと言ったことです。

この限界の幅が広がると、アイデアの絶対量が増えバラエティに富みます。

アイデア伝達の限界

アイデアの矢

例えば「ファミコンで本格RPGを作りたい」と言っても、それがドラゴンクエストになるのかヘラクレスの栄光になるのかは、作る人によります。まず発案者が実装するのではない段階で、大きな断絶があるわけです。

さらに、アイデアの矢に載せられる情報の限界があります。情報量が少なくアバウトなアイデアほど“矢の刺さる部分が広い”と言えるでしょう。ですから先ほどの「的のど真ん中の点」は仮に当たってもきちんと示しきることができません。

(このようなモデルで話を進めてみます。なんか……“はてなアイデアの要点整理ならこの図解が必要だっ”とか思い立って作ってみたんですけど……私以外のみなさんに図なんか必要なかったような気がしてきてます……。)

はてなの的(まと)

基本的にAとBの的でアイデアの良さが決まりますが、もうひとつ大きな要素が「はてなの的」です。この的に当たるようにアイデアを投げることで実現性がぐっと高まります。

外すとはてなサービスでは実装されないアイデアとなります(パブリックドメイン行き、はありかも*しれませんが)。

この的だけは、当てる能力が特殊技能になります。ある程度はてなに詳しくないと外れが多くなります。はてな自身はこの的がかなりはっきり見えますが、ユーザーの理解にはやはり限界があります。

中心部が広くなっているのは、実際にバグ報告などすぐ検討*され間違いなく実装されるアイデアがあるからです。

AやBの的もそうですが、この的は「コスト」「ポリシー」などいくつもの的の集合結果になっています。

はてなも独自にAとBの的(需要と弊害)を思い描いていますが、真のAとBの的ではないので、Hによく当たってもAやBでは外れに近いアイデア存在します。「はてなが特に却下する理由はないが、特にだれも望んでいない要望」といったものです。

見えない的を浮かび上がらせる作業

はてなが「はてなの的」を見ることができる以外、実際にAやBの的の姿を見ることができる人はいません。

でもユーザー達が自分の考えで「これ真ん中に近いよ!」と、アイデアの矢をピカっと光らせるように目立たせることができます。的は見えないけれど強く光っているところは真ん中に近いのかもしれない……と考えていきます。

世の中には時々先見の明のある人がいて、そのアイデアいただき!と成功を収めます。しかし「はてなアイデア」は、みんなの判断を寄せ合ってこの的を浮かび上がらせようという基本設計になっています。

はてなアイデアの活発な状態イメージ - 限界を考えるとこの状態はありえない

そうでなくても良いのですが、とにかく誰にもわからない真の的が暗闇にあって、その真ん中に近いほうに当たったアイデアのほうが強く光れば(その強い光から実装されてどんどん減っていき、また新しい光が……となれば)、「はてなアイデア」というシステムが良好な状態と言えるわけです。

長い例え話になりましたが、こういう全体像のイメージモデルがあると、細かい部分でも判断がつきやすいと思うのです。ここまでの形なら「市場化」などの枠組みが出てこないので、誰でもわりとはてなアイデアのあるべき姿として受け入れやすいのではないでしょうか?

工程順に指摘されている問題を見る

いろんな意見に私の意見も交えまして。アイデアの処理工程の順に並べてみます。

要望処理工程
(関連する的)
考えられる問題・言及リンク(引用・要約sugio) 改善案の例
不具合発見・アイデア発生
○A
  • 本当に不具合か、はてなの仕様を知らないだけか自信が持てない
  • はてなアイデアの存在を知らない
  • はてなアイデアへのナビゲーションの充実、はてなアイデアから各種ヘルプへの誘導
要望作成
△A・B・H
アイデア投稿
同意が集まる(アイデアポイント)
○A・B・H
  • バグは他の要素を無視して必ず検討されるのでアイデアポイントで価値を評価する必要がない(バグ・不具合の分別論)
  • ポイントシステムは民意の反映に不要(単純投票制論・妄想科學日報
  • ベットが取り消せないのはゲーム的すぎ*
はてなによるアイデア評価
△A・B ○H
  • はてなの作業工数で配当が決まるのは需要を反映していない
  • アンケートはてなの賛成票で配当率決定(id:hkt_o
株売買
△A・B ○H
  • 「はてなが好むもの(Hの的)」でなく「多くのユーザーが好むもの(Aの的)」に投票したい。(回答こそ我が人生!! (ウソ
  • ユーザーの時間を浪費する
  • 市場の原理が働いていない(別冊はてな話
  • はてなにとって、これが実装されるだろうとみんなは予測しているなという情報は役に立つのか(note of vermilion
  • バグと不具合以外、はてなの実装を第三者的に予測しても儲からない。
  • はてなアイデアの敷居がぐんと上がった*
  • 何度か試せば難しくはないが、売り買いしなければまず理解できない(それだけで充分間口が狭まる)
  • 「市場」構想自体はまだ様子見。とりあえず仕様への改善要望多数。
  • はてながこのシステムをどう使っているのかも実際の所はわからない
実装または却下
○H
  • すでにいくつかの不服申立てがあり、コミュニケーション不足が指摘されている(香雪ジャーナル
  • 未決定のアイデアがどんどんたまる
アイデア清算
  • 「不具合報告&のっかりを沢山している人」という限られたユーザー層にアイデアポイントが集中する。
実装のお知らせ
  • 実装後の反響がアイデアや投資者の評価にならないのは不備(需要の確認とフィードバック)
  • 実装後にアンケートをとって投資者の評価にフィードバック

こんなに至る所にツッコミされているとは……はてなアイデアのほうでは細かい案がもっともっと出てますが網羅はムリ。

ここからは私が気になってる点の強調です。>g:hatena:id:hatenaidea

株式はまだ良くなるかも知れないから様子見で、早く弊害を対処してほしいという考えです。

間口が狭くなってます

一番は株式導入で間口が狭くなったこと。初心者があのヘルプを理解しないと要望できないのはやはり理不尽でしょう。アイデアバラエティが減るのがつまりません。

まず「要望の受容器」としての役割もきちんと果たしてほしいです。

情報の整理

アイデア件数が増えて見通しがものすごく悪くなっています。これが良くなると間口は広がるし、関連するアイデア同士を「ある問題に関する要望のまとまり」として量的に見ることができるし、更に良いアイデアを思いつきやすくなるし、(継続可能な手間なら)いいことずくめに思えます。

アイデアページに関連リンク表示」と、「アイデアタグはてダキーワードを流用など)をつけていくと、自動的にツリーにも分類されていく(複数タグなら複数箇所に分類される)仕組み」があればなあと思います。

はてなの的」偏重

現在のはてなアイデアは先ほどのはてなの的を予測すればオールオッケー的な幻想で作られているフシがあります。アイデア登録後のポイントは常にAの的(需要)よりHの的に誘導されていて、株式導入でさらに偏ったなという印象です。

実装後「反響の大きかったアイデア」の出資者にドカっとポイントが入るとか、その人の一株は重く見るとか、そういうユーザーからユーザーへのフィードバックがありませんと、今の評価の閉じ方はちょっと気味ぃ悪いですよ。

この市場でいいの

第三者になりきれないので自分の希望アイデアを推してしまいますよね。そして、それは適正な価格まで落ちてきません。仮に「はてなは次になにをするのかな?」とちゃんと予測を立てても、アイデアの実装率が低すぎて、不具合バグ以外に投資しても損だからじゃないでしょうか。あと吊り上げた人に悪いから。

せいぜい、需要は少なそうでもはてな却下する理由がないようなコスト安のちまちました要望につっこむぐらいですよ。それがはてなの的を狙うってこと。後は不具合にのっかりながら、ひたすら自分の推す要望上げ。それが私の予測市場。ていうかロープレ…

crowdeercrowdeer2005/06/26 01:33(余談)"アイデア投稿"の解決案の一つのリンク(idea:2639)が切れているようですが...

sugiosugio2005/06/26 04:11ご指摘ありがとうございます!修正しました。

はてな退会はてな退会2008/11/03 18:12「はてな」サンから完全に退会、無関係になりたいのだが、残された処理場面があるらしくて出来ない。金は一切使いたくない。PC画面からどうやったら消せるのか。

sugiosugio2008/11/03 19:14通常通りできないんですか? 分からないです。

sugiosugio2008/11/03 19:21運営に問い合わせるか、
http://hatena.g.hatena.ne.jp/bbs/17?mode=tree
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